「じゃあ…続きしよっか…嵩琉」
「え…うん…」
ドクン…
「次、ココだよね?
嵩琉、わかる?」
椛が参考書に目を向けた
「え、あ、そっちね…」
まぎらわしいだろ!
「椛先生、違う!」
「え、違ったっけ?」
「うん、違う
こっち…」
ーーーーー
「こっちでしょ、先生
今日は、勉強しない」
ーーー
「ん…嵩琉…ダメだよ…」
「椛が先にしたんだし…
責任とれ!」
「ごめん…ね…」
「謝らなくていいけど…」
ーーーーー
ーーー
「ん…」
「したかったでしょ、椛」
「…うん…したかった」
「オレも…」
ーーー
ーーー
ーーーーー
椛、ずっと我慢してたでしょ
オレのために



