「心当たり、あり?」
椛?
え、いつ…?
「否定しないところ見ると…」
「…うん…
幼なじみなんだけどさ…」
「へー…で、誕生日いつなん?」
「今日」
「は?…予算は?」
「1000円…」
「は?小学生?」
西谷は笑った
「いや、昨日、思い出したんだ」
「サイテー、橘くん
忘れる?彼女の誕生日
付き合って長いとそぉなんの?」
「長いっていうか…
毎年ケーキあげてたけど
ちゃんと付き合ってから
最初の誕生日なんだよね…
今年に限って
アピールしてこなかったからさ
毎年言ってくるクセに…」
「試されてるね、彼女に
そんなだと、浮気かれるかもよ〜」
浮気…
鈴木…
イヤ、でも
友達のカレシって言ってたし…
でも、椛だって
オレの彼女だけど!



