「椛のママたち、何時に帰って来る?」
椛の肩に顎をのせて聞いた
「夜まで帰ってこないって…」
オレの鎖骨のあたりに返事がきた
「じゃあ、時間いっぱいあるね…」
「うん」
「じゃあ…
椛の下着姿いっぱい見せてもらおー」
「ヤダ…少しって言ったもん」
椛は自分だけ布団の中に入った
「ズルい、椛だけ…
オレも寒いんだけど…
クシュン…」
「嵩琉、大丈夫?」
椛が布団に入れてくれた
フワっと
女の子の匂いがした
「嘘…」
「え?」
「嘘のくしゃみ」
「もぉ、騙された」
「椛も具合悪いって嘘ついただろ」
「うん、ごめん」
椛は笑った
その笑顔
犯罪



