なんだろう…
椛、なんであんなこと聞いた?
椛を見たら
椛は笑った
ベッドの上に座る椛は
かわいかった
「部屋なのに、部屋着じゃないって
なんか新鮮でいいね」
「うん
嵩琉、かっこいい…」
「椛もかわいいけど」
「手、繋いで…」
椛が手を伸ばした
オレは椛の手を握った
「私のこと、ホントに好き?」
なんで、また聞くの?
「好きだよ
なんか、今日、椛、変じゃね?」
「変じゃないよ…
最近、嵩琉が私のこと
相手にしてくれないから…
なんか心配になった…」
「え…そんな…」
「すぐ帰っちゃうじゃん…嵩琉」
「え…」
「もっと…イチャイチャしたり、したい」
オレ、親に言われてるからね
椛ちゃんに迷惑かけるなって…
「うん、オレも…
…
だけど
最近、親がやたらと部屋来たりしない?
どっちの親も
…
監視されてる感じするし…」
「うん
やっぱり、私が言わなきゃ良かったかな?」
「いや、そんなことないよ
ちゃんと言って良かったと思う
まぁ、その前から知ってそうだったし
いろいろ心配なんじゃね?
親だから」
「心配…?」
「うん
椛になんかあったら…とか
うちの親に言われたし…」
「私に?なんか?」
「やー、だからー
別れて悲しませたり
…妊娠させたり…とかじゃない?」
「うん…最初の方は、ヤダな…」
「うん…オレもヤダけど…
…不安?」
「不安じゃないよ」
椛が繋いだ手を強く握った
「ホントは、不安?」
「…最近、不安だった…」
椛が上目使いでオレを見た
ドキ…
女の子の上目使い
弱いよね〜男子
「ごめん…不安にさせて
…
じゃあ…イチャイチャする?」
「うん、したい」



