眠り続ける鈴にそう語り掛けてから、俺は立ち上がった。

「鈴」

やっぱり鈴は何も反応しない。

ショックの大きさに、鈴は自己防衛に入った状態だろうと医師は言っていた。

自分自身の心が壊れないように。体が壊れないようにしているのだろう。

鈴。

どんな答えでも、どんな未来でも、俺は鈴が笑って生きていてくれれば、幸せならばいいから。

だから、安心して目を覚ましてくれよ・・・。

鈴・・・。