”いってらっしゃい”

恭はさようならとは言わないでくれた。
それが私の心の支えだった。

これはさよならじゃない。
別れじゃない。

またいつか・・・会えるかもしれないという可能性をのこしてくれた恭。

私は何度も何度も恭の言葉を思いだしていた。