詩優side
はにゃりがどうやったら元の姿に戻るかを考えていたら
「しゆー、もうそろそろお風呂入ってきたい」
俺の膝の上に座る猫化した小さな彼女はそう言った。
「…すげぇ心配なんだけど」
小さなはにゃりが1人で風呂。
心配しかない。
転んだりとか、溺れたりとか…。
つーか猫って風呂嫌いだよな?
はにゃりは不完全な猫だから…平気なのか?
「だいじょーぶ!」
何を根拠に言ってるのかはわからないが、そう言うはにゃり。
「…危ねぇから。脱衣所の扉の前にいる」
そこなら万が一はにゃりに何かあったら助けに行ける。
「だいじょーぶにゃのに。しゆーは心配しょーにゃね」
そう言いながらはにゃりは俺の膝の上からおりて、ゆっくりソファをおりていく。