「はは、ごめんごめん。で、行こーよ」


「すいません、俺明日提出の課題まだ終わってないんですよ。パスで」


「えーーー!!」


 理系の学部に所属している雅暉さんは夏休み中もたまに学校に行ったり、課題が出されることもあるそうだ。


「苗ちゃんは?? 行くよね??? 行こうよーーー!!」


 子犬のような顔をしながらねだってくる雅暉さんに思わず胸がときめいてしまう。


 29歳にはとても見えない。


「ははっ。はい、行きましょ」


「よっしゃー!!」


 雅暉さんはラーメンに行けることに対してとても喜んでいたけど、私は雅暉さんと二人きりで話せることがとても嬉しかった。