イケメン同級生は、地味子ちゃんを独占したい。

いったい、どういう状況なんだろう……。

お母さんは私が男の人が怖いということを誰よりも理解してくれているから、家に男の人を連れてきたことなんて、一度もなかった。

それなのに……。

男の人がいるという恐怖よりも、どういう理由でこの状況になっているのかが気になる。
この人は……誰?

私がそう思っているのがわかったのか、お母さんは一瞬気まずそうな表情をしたあと、立ち上がって男の人の隣に座った。

そして、空いたほうの席を私に勧めてくる。

私は、恐る恐る席に着いた。

沈黙が流れ、気まずい空気になる。



「あの……」



その空気に耐えきれず私が口を開くと、お母さんが意を決したように私のほうをじっと見た。



「この人は……3年前に知り合った、佐伯さん」



そう言って、隣に座る男の人に指先を向けたお母さん。



「初めまして、佐伯悠里です」