目を輝かせたお母さんにまた笑ってから、急いでテーブルに料理を並べた。



「おはよ~……あれ、めっちゃいい匂い」



今度は三男さんの声がリビングに響き、一瞬身構える。

テーブルを視界に入れた三男さんが、目をキラキラさせながら駆け寄ってきた。



「何これ! 朝飯?」



こっそりと少し距離を開けて、「は、はい」と答える。



「おはよー……え、何これ」



長男さんも起きてきて、リビングは一気に賑やかになってきた。



「桜ちゃんが作ったの?」



桜ちゃん……。

長男さんに名前を呼ばれるのは、少し違和感があった。



「は、はい……お口に合うかどうか、わからないんです、けど……」



とりあえず返事をすると、後ろの三男さんが嬉しそうに笑ってテーブルにつく。



「うわ~、うまそう! 早く食べよ!」



あ……よかった……。