イケメン同級生は、地味子ちゃんを独占したい。

不思議に思い振り返ると、そこには誰もいなくて、人影もない。

気のせいだったのかな……?

花壇の水やりを始めたのは、高校に入りたての頃から。

今日までの1年くらいの期間で、視線を感じることが何度かあった。

って、自意識過剰かな。

きっと誰かが、花を見ていたんだよね。そうに違いない。

自分が見られる対象になるわけがないし、私なんて見たって楽しくもないだろう。

むしろ、クラスの男の子たちが言っているように、できれば視界にすら入れたくない対象かも……あはは。

自分の容姿も、雰囲気が暗いことも自覚しているから、そう思われても仕方がない。

そろそろ教室に戻ろう……。

腕時計を見ると、HRが始まるまで残り10分に迫っていて、慌てて片付けをする。



「きゃ~、朝からプリンスに会えちゃった……!」



……?

さっき視線を感じた方向から、女の子のそんな声が聞こえてきた。