そう……かな?

早い人はもっと早いと思うけど、お母さんが朝に弱いので、私は早く起きるように心がけていた。

あ、そうだ。悠里さんに聞こう。



「あの……朝ごはん、作っても大丈夫ですか?」

「え……朝ごはん? 作ってくれるのかい?」

「簡単なものしか、できないんですけどっ……」



そう言うと、悠里さんは微笑んだ。



「ありがとう。すごく嬉しいよ」



許可が下り、キッチンに移る。悠里さんは、「支度をしてくる」と洗面所のほうに行った。

何を作ろうかな……。

大きな冷蔵庫を開けると、中にはあまり物が入っていなかった。日頃から料理はしないんだろうというのがわかるくらい、食材が少ない。

パンや卵はあるから……無難にサンドイッチでも作ろうかな……。昨日持ってきた野菜もあるし、スープとサラダを合わせたら充分だろう。