イケメン同級生は、地味子ちゃんを独占したい。

なんの話かは検討つかないけど、【わかった!】と返事をしておく。

授業が終わったら、急いで帰ろう。

スマホをポケットにしまい、席を立つ。



「日奈子ちゃん、ちょっと行ってくるね」

「あ、お花の水やり? 行ってらっしゃい」



日奈子ちゃんにひと言伝えてから、私は教室を出た。

朝の日課がある。裏庭にある、あまり日当たりのよくない場所に存在する花壇に、水やりをすること。

今日は放課後に来られないから、いつもより多めにお水をあげておこう。

綺麗に咲く色とりどりの花を見ているだけで、幸せな気持ちになる。

私も、この花のように自信を持って、シャンとしていたいけど……それは到底無理そうだ。


「大きく育ってね」



そう呟きながら、1輪ずつ水やりをした。

花を見ていると、時間を忘れてしまう。

見惚れていると、背後から視線を感じた。

……ん?