イケメン同級生は、地味子ちゃんを独占したい。

お母さんと悠里さんが、楽しそうに話している。2人の姿が微笑ましくて、口元が緩んだ。

お母さん、本当に幸せそうだなぁ。



「桜はあまり好き嫌いがなくって。少食だけど、苦手なものはないの」

「そうなんだね。うちの子たちは好き嫌いばっかりで困ってるんだ」

「えー! そんなことないよ、椿さん!」



三男さんが、食べる手を止めてお母さんのほうを見る。



「ふふっ、海里くんは苦手なもの多そうね」

「どういう意味ー! ひっどーい!」



ぷくーっと頰を膨らませ、可愛らしいリアクションをする三男さんに、私は内心驚いていた。

この人……やっぱり、二重人格っていうのかなっ……?

私の前ではすごく意地悪そうだったけど、お母さんや悠里さんの前ではなんていうか、人懐っこい性格を演じているように見える……。

って、まだ何も知らないのに、失礼だよねっ……。