ピザやチキンもあるから……出前でも取ったのかな?

悠里さんの隣が2つ空いていて、悠里さんの隣にお母さん、そしてその隣に私の順で座る。
前の席には、次男さんが座っていた。

ちらりと次男さんを見ると、ばちりと視線が合う。

けれど、あからさまに逸らされてしまった。

あれ……。やっぱり、歓迎されてはいないのかな?

少しだけ、肩を落とす。



「新しい部屋の居心地はどうかな?」



悠里さんの言葉に、慌てて笑顔を向けた。

って、私はメガネをしているし前髪も伸ばしているから、笑っても伝わらないかもしれないけど……。



「あんなに素敵な部屋を用意してくださって、ありがとうございます……!」



前のマンションでも自分の部屋はあったけど、まさかあんなに大きな部屋が用意されているとは思わなかった。

豪邸だから、すべての部屋が広いのだろうけど……慣れるまでに、時間がかかりそう。