「もう、何度も謝らないでっ。私は平気」



そんな申し訳なさそうな顔されたら……私まで申し訳なくなるよ。

ご兄弟3人のうち2人はなかなかの性格の持ち主だということも、嫌われているということも判明し、怖いことには変わりないけど……。



『ここはもうあんたの家でも、あるんだから……』



次男さんの優しい言葉に、少し救われたから。



「お母さんがこんなこと言える立場じゃないってわかってるけど……少しでも無理だと思ったら、すぐに言うのよ?」

「ふふっ、はーい」



まだ心配しているお母さんに、もう一度笑顔を返す。

お母さんは私の頭を撫で、優しく微笑んでくれた。



2人で階段を下り、リビングへ向かう。



「桜連れてきたわ」



リビングにはすでに悠里さんとご兄弟3人がそろっていて、テーブルには豪華な料理が並べられていた。