イケメン同級生は、地味子ちゃんを独占したい。




「ごめんね……うちの長男と三男が」



申し訳なさそうに、悠里さんが私を見た。

うちの長男と三男って……まさか……。

嫌な予感に、心の中がざわめいた。



「い、いえ……あ、あの……」

「……ごめんね、桜ちゃん。リビングで話そうか?」



悠里さんは私の聞きたいことがわかったのかそう言って、出てきた大きなドアのほうへと案内してくれた。


広いリビングに、今度は驚くことはなかった。

そんなこと、今は考えていられなかったから。

悠里さんがソファに座るように促したので、私は恐る恐る腰をかける。

向き合うソファに、お母さんと悠里さんが並んで座った。



「この前話さなくて、本当に申し訳ない……。じつは、僕には3人の息子がいるんだ」



私が聞くよりも先に、悠里さんが口を開いた。