イケメン同級生は、地味子ちゃんを独占したい。

ぎゅっとお母さんの服の袖をつかむ。

お母さんは、私を見ながら苦笑いを浮かべ、冷や汗を流していた。

バタンと、奥にある大きなドアが開く。

そこから現れたのは、焦った表情をした悠里さんだった。



「こら海里!! 千里!! 自分たちの部屋で待ってろと言っただろ!」



初めて見る悠里さんの怒った表情。

でも、それよりも彼らの存在が衝撃的すぎて、お母さんの後ろに隠れるように移動する。



「えー! だって気になったんだもん、新しいお姉ちゃん」

「ごめん、父さん。好奇心に勝てなかったよ」



笑顔でそう言った彼らに、悠里さんは頭を抱えながらため息を吐いた。



「とにかく、部屋で待っていてくれ……」

「わかったよ。ほら海里、行くよ」

「ぶー」



悠里さんの言葉におとなしく従い、壁の向こうへと消えていった2人。階段を上がる足音が聞こえたから、2階に繋がっているんだろう。