いったいどうして万里くんは……あんな顔、してたんだろう……。

その答えがわからないまま、5日が経った。

あれから万里くんは――私のことをあからさまに避けるようになった。

必要最低限しか話しかけてこなくなって、朝も「先に行ってて」と言われ、別々に登校している。

それが……寂しくて、たまらなかった。

最初に避け始めたのは私だから……こんなことを思う資格はないのに……。

万里くんの素っ気なさが、どうしようもなく寂しい。


学校に着いて、花壇の水やりも終わり、教室に戻る。

あっ……。

私の席の周りに、いつもぶつかってくる女の子たちが集まっていた。

今日もぶつかられたら嫌だな……と思ったとき、彼女たちが私に気づく。

すると、いそいそと別の場所へと移動した。

……あれ?

今日は、何もされなかった……。

そういえば、最近は陰口を言われたりすることがパタリとなくなった。