「俺も欲しいものあるから頼んでいい? 書くからメモ貸して」



私は言われるがまま、持っていたメモリストを渡した。

長男さんは、リストに書いてあった文字を見てなぜか驚いた様子で目を見開いた。



「……って、米買うの? 1人で?」



……?

何か変、かな……?



「自転車で行けば大丈夫だと……」

「いや無理でしょ。……仕方ないな、一緒に行こっか?」



えっ……!

長男さんの言葉に、驚いて今度は私が目を見開いた。



「へ、平気ですよ」

「いつも任せっぱなしだし、いいから甘えときなって」



爽やかな笑顔でそう言ってくれる長男さん。

……なんだか、いつもより優しい……?

そういえば、初日は長男さんも三男さんもすごく怖かったけど……最近は、そこまで怖いと思わなくなった。というより、2人とも最初の頃より、優しくなった気がするような……?



「ほら、行こう」