イケメン同級生は、地味子ちゃんを独占したい。

千里のほうは、ソファに座りながら寛いでいる。

桜が洗濯をしに行って暇になったので、少しだけ手伝ってやることにした。



「どれ?」

「これ! この敵が強くて、何回やってもギリギリのところで死ぬんだよ」



コントローラーを操作しながら、攻略していく。



「今日の晩ごはん、なんだろ?」

「ハンバーグ」



千里の隣で寛いでテレビ画面を見ている海里の言葉に、そう返事をする。



「え? なんで万にぃ知ってんの?」

「聞いたから」



背後で、今まで黙っていた千里が口を開いた。



「……万里さ、女の子苦手なのに地味ちゃんとは仲いいよね?」



……は?

地味ちゃんって何……? 桜のこと言ってるの?



「それ僕も思った!! なんでなの? ブスすぎて女にすら思えないってこと?」