イケメン同級生は、地味子ちゃんを独占したい。

逃げるように、図書室を出ていった彼女。

……今日はもう、家に帰ったほうがいいだろう。泣いてたし……。この量の整理を1人でするのは骨が折れるけど、彼女の代わりなら喜んで引き受ける。

それよりも……。



「……初めて話せた、な……」



そのことが嬉しくて、頰がだらしなく緩んでしまった。

半年にして初めて話すなんて……どれだけ奥手だったんだと笑えてくるけど。

これからは、少しずつでもいいから彼女に近づきたい。

もっと俺のことを知ってほしいし、彼女のことも……たくさん教えてほしい。


――そんなことを思っていたはずなのに、初恋を前にどうしていいかわからず、結局それ以来話せないまま、2年になってしまった。

毎日のように、今日こそは声をかけようと思っていた相手が、まさか――兄妹になるなんて。

最悪だ……。



「同じ家に住むとか、どうなってんの……」