イケメン同級生は、地味子ちゃんを独占したい。

嘘、だ……。……そんなの、あり……?



「そういえば、万里と桜ちゃんは同じ高校の同級生なはずだけど、会ったことはあるのかな?」



会ったことあるもなにも……。

――この子は俺にとって、特別な存在。



「……あ……い、いえ、別のクラスかと……」



認知されていないことは知っていたけど、そう言われて少し寂しかった。成績表のこともあるし、名前くらいは知ってもらえてると思ってたけど……。



「そうだったんだね。じゃあ、初めましてかな。万里、挨拶しなさい」



父親にそう言われ、何か言おうとしたけど、言えなかった。頭の中の整理が、追いつかない。

一旦冷静になろうと、失礼なことは承知で何も言わずにリビングを出る。

自分の部屋に入って、俺は頭を抱えた。



「なんであの子が俺の家に……っ」



再婚相手の娘が、まさか桃井桜だったなんて……。



「勘弁して……」