イケメン同級生は、地味子ちゃんを独占したい。

そう言うと、万里くんは困ったように顔を歪めた。



「どうでもいい、評判とか。ていうかもともと下がるような評判もないし、誰にどう思われたって興味ない」



すごいなぁと、率直に思う。

私は人の目は怖いし、いつだって誰かの顔色をうかがってしまう。現にこんな格好をしているのも、誰かと関わるのが怖いから。

だから……誰の目も気にせずに堂々としている万里くんが、眩しかった。



「……桜こそよかったの?」

「え?」



よかったって……何がだろう?



「俺と付き合ってるって思われて。こんなふうに一緒に帰るのも、嫌じゃない?」



そう言ってきた万里くんの顔は、まるで答えを聞くのが怖いとでも言うかのように、頼りない表情をしていた。

そんな……嫌なわけないのにっ……。

万里くんのこと、人として大好きだもんっ……。



「嫌じゃないよ、もちろん……!」