イケメン同級生は、地味子ちゃんを独占したい。

私を見ながら頭を下げたその人に、私も頭を下げた。



「は、初めまして……」

「桜ちゃんのことは、椿さんから聞いていたんだよ。じつは……男の人が苦手っていうことも。急にお家にお邪魔して、ごめんね」

「い、いえ……」



愛想のいい笑顔で微笑む悠里さんに、少しだけ警戒心が解ける。

きっと、悪い人じゃないと思う。直感だけど。

それに……お母さんが、悪い人を家にあげるわけがない。

家にあげたということは……きっと、そういうことなんだろう。

なんとなく、わかっていた。お母さんがこの人を連れてきた理由と、今から打ち明けられる話の内容が。

きっと、この人はお母さんの恋人だ。

多分、再婚を考えているんだろう。



「えーっとね、それでね……」



お母さんは、言いにくそうに言葉を濁す。決心したように口を開いたと思ったら閉じ、目を伏せての繰り返し。