インターホンを鳴らすと、真由はすぐに出た。
「俺。煌貴」
『今開けるね!』
別に幼なじみだし、家の行き来だって何度もしている。
真由には毎朝俺の家に来て起こしてもらっているし。
だから、インターホンなんか使わずに勝手に入っていいよって真由は言うけど、俺が頑なにダメだと言っていた。
もし俺じゃない誰かが入ってきたらどうするんだ。
危ないから、1人でいるときは絶対に鍵を閉めること。容易に鍵は開けないこと。……って、昔から強く言い聞かせていた。
真由はただでさえ無防備だからな……。
バタバタと慌ただしい足音が聞こえ、扉が開かれる。
「えへへ……どうぞ入って」
俺を出迎えたのは、可愛い服をまとった真由だった。
キャミソールに薄手のアウターを羽織って、下はゆるっとしたショートパンツ。
一瞬、動けなくなってしまう。