✬ 「玲司、ごめん」 「どう、して?」 どうして、美玲が謝るの? 「わたし、もう耐えられない」 「俺じゃ、美玲を助けられないの?」 このとき俺はまだ、自分のせいでいじめられていたことを知らなかった。 それなのにこんな残酷な質問をした俺を誰か、殺して―――。 「うん。もうバイバイしよ」 「美玲!」 またね。そのセリフは嫌い。 もう二度と訪れないかもしれないから。 でも、バイバイって言葉はもっと嫌い。 永遠の別れのように思えるから―――。