もうだいぶ暗くなった空から夕陽がのぞいていて、その夕陽がわたしたちを照らす。 だからかな、いつもより先輩の顔が赤くみえたのは。 この時間が、続けばいいのに。 ううん、違う。 いま、時間が止まってしまえばいい。 そうしたら少なくともわたしはいま玲司の1番になれて、玲司の恋人としていられるから。 でも、やっぱりそんな想いは長く続かなかったね。 結局わたしはずっと“2番目”だったね―――。