「それでもいいです。先輩の彼女になれるなら」


本当はいやだよ。一番がいい。

でも、そんな顔をするくらい誰かを好きなら、その誰かを想って壊れてしまうなら、わたしは先輩の力になりたい。


「え?」

わたしの言葉に驚いた顔をする先輩。


それはそうだ。
普通はそれじゃ嫌だというだろう。


きっと先輩は今までずっと告白されてもそういって答えてきたんだろう。

そしてそれがいやな女たちは諦めていったんだろう。


でもわたしは違うよ。

先輩のそばを離れないから。



「はは、へんなの」

「わたし、変なんです」

先輩が笑ってくれるなら、わたしは変でもいい。

だからもう、一人きりで泣かないで。


「先輩、すきです」

「...うん、ありがと」


先輩にいつか好きといってもらえるまで頑張ろう。