家に上がって、いつも通り美夜の部屋に行く。
…でも、恋人になってからは初めてだからいつも通りじゃ無いのかも。
2人、隣に座って。
美夜は、話し始めた。
「…前にも言ったけど、俺本当に音葉のことが好きで」
「だから今日、音葉が男の歩いてんの見て俺もう飽きられたのかなって」
「そう思ったらもう」
「死にたくなった」
そう言いながら美しく微笑むこの男は、
やっぱり、狂っている。
「…俺、いつか本当に人殺しちゃうかもな」
「音葉に近づく男、全員」
そう言いながら、
その切なそうな倒錯にまみれた瞳をこちらに向けて、
「音葉は俺のこと、どう思ってる?」
そんな問いかけをしてくる。
きっと、この人は私の答え次第で人だって殺してしまうかもしれないし、
…私のことだって、殺してしまうかもしれない。
だけど、安心してよ、美夜。
「…私は、美夜のこと愛してるよ」
そう答えると、彼は世界一綺麗に微笑んで、
「…俺のほうが愛してる」
そう答えて、
極上に甘いキスを降らせて抱きしめてくれる。
この人は暴言でヤンデレを隠してきたけど、
私だって、表情を殺して愛情を隠してきたんだ。
美夜は狂ってるよ。
だけど、
そんな美夜が愛しくて堪らない私だって、きっと狂ってるに違いないんだ。
おしまい♡



