「あれ? お前に拒否権なんて、
あったっけ?
アノコト、言っちゃっていいんだ?」


耳もとでぼそりと呟いた
遥先輩に視線を伏せる。



ううっ。

ひ、ひどい、
ミジンコほどの人権も与えらえてない。


ガシっと机にしがみついたものの、
抵抗むなしく

ずるずると教室から引きずり出された。