「お前、ふざけんなよ!」


綺麗な瞳で凄まれて、
あまりの怖さに目をつぶる。


「ご、ごめんなさいっ」


体を縮めて謝った。


綺麗な顔のひとが本気で凄むと、
怖いのなんのって!


目で射殺されるかと思った。
あぶない、あぶない。


でも、


「本当に遥ちゃん?」


「そうだっつってんだろ」


……あれ?


でも、はるかちゃんは、

たしか、ふわふわの栗毛で、
いつも犬のぬいぐるみを抱えていて……


必死に記憶をたどってみるものの。


「スカートはいてなかったっけ?」