「親が完全管理型だろうが、
病的に神経質だろうが、

凛花と一緒にいるためだったら、
なんでもやってやると思った。

モデルだって正直、全然興味ねえけど、
必要だと言われればやる。

その代わり、
自分の相手だけは自分で選ばせろって、
それだけを条件に今日まできた。

だから、
そういう意味での、「親公認」。
わかった?」


「う、うん、わ、わかった」


んん?


わかった、のかな?


「だから、あとは凛花次第。
俺は、凛花しかいらない。

だから、いくらでも待つつもりだし」


「あ、あの!
ま、待つとか、そういうことじゃなくて!
もっと大切なこと、忘れてる!」


「もっと大切なこと? 
これ以上に大切なことなんてないだろ?」