こんな溺愛、きいてない!

「凛花、どうしたの?」


「顔色悪いよ?」


ショックが大きすぎて、
ふたりの話が頭に入ってこない。


「それより、神楽坂先輩ってさ」


そのとき、
誰かがバンと机に手をついた。


「あのさ、
もしかしてオレのこと話してる?」


突然、会話に乱入してきた
その人を見て、

亜由と奈央がかたまっている。


いや、でも、私は今、
半裸になってる

アホな従兄弟のことで
頭はいっぱいで。


混乱する頭を
落ちつかせるために目をつぶって、

深呼吸していると。