「遥先輩は、
高山先生が
犯罪まがいのことをする
危ない人だって、
最初から気がついてたの?」
少なくとも、学校では
そんな素振りは
全く見られなかった。
あんなことをする
犯罪者だったなんて……
「チア部の奴らが
教師の裏アカ探したり
学校の裏サイトを探すのに
ハマってるんだよ。
そしたら、
うちの生徒の盗撮写真ばかりが
載せられてる
かなりヤバめの投稿サイトを
見つけた奴がいて。
チア部の写真もあったらしくて
気味悪がってて、
それ聞いて、嫌な予感がした」
……盗撮、写真?
あの気味の悪い部屋を思い出し
ザワリと肌が泡立つ。
「教えてもらった
その投稿サイトから
投稿者のIDを追って
色々探ってったら、
「奇跡の美少女」に
変質的な書き込みしてたヤツと
同一人物じゃねえかって。
ただ、そいつが
高山だって確証は取れなくて、
凛花には伝えられなかった。
まさかとは思ったけど、
凛花に気づいてたなんて」
いつも、遥先輩は、
私を守ることを考えてくれて、
私はそれに全然気が付かなくて。
「でも、今朝、
あいつのSNSを見てたら、
『#見~つけた』
『♯変装中』
ってハッシュタグ見つけて。
載せてる写真は朝礼の遠景写真で
顔ははっきりとは写ってないけど、
凛花が真ん中に写ってて、
あいつに間違えないと思った。
そしたら、
生徒会の奴から連絡があって……
マジで、心臓止まるかと、思った」
「……それで、
チア部の先輩たちと
一緒にいたの?」
「それ以外に
どんな用があるんだよ?」
黙って首を横にふる。
ひとりでヤキモチ妬いて
バカみたい。
遥先輩はずっと私のことを
心配してくれてたのに。
「……たすけてくれて、
本当に、……ありがとう」
「無事で、……良かったよ」
かすかに震える先輩の声に、
先輩の想いが滲む。
遥先輩にどれだけ
心配させてしまったんだろう……
ポンポンと優しく頭をなでられて、
ホッとして、
情けなくて、
また涙がこぼれた。
「だから、
凛花をひとりにしておけねえんだよ」
ぽつりと呟いた遥先輩に
「ごめんなさい」と、
ちいさく謝った。
高山先生が
犯罪まがいのことをする
危ない人だって、
最初から気がついてたの?」
少なくとも、学校では
そんな素振りは
全く見られなかった。
あんなことをする
犯罪者だったなんて……
「チア部の奴らが
教師の裏アカ探したり
学校の裏サイトを探すのに
ハマってるんだよ。
そしたら、
うちの生徒の盗撮写真ばかりが
載せられてる
かなりヤバめの投稿サイトを
見つけた奴がいて。
チア部の写真もあったらしくて
気味悪がってて、
それ聞いて、嫌な予感がした」
……盗撮、写真?
あの気味の悪い部屋を思い出し
ザワリと肌が泡立つ。
「教えてもらった
その投稿サイトから
投稿者のIDを追って
色々探ってったら、
「奇跡の美少女」に
変質的な書き込みしてたヤツと
同一人物じゃねえかって。
ただ、そいつが
高山だって確証は取れなくて、
凛花には伝えられなかった。
まさかとは思ったけど、
凛花に気づいてたなんて」
いつも、遥先輩は、
私を守ることを考えてくれて、
私はそれに全然気が付かなくて。
「でも、今朝、
あいつのSNSを見てたら、
『#見~つけた』
『♯変装中』
ってハッシュタグ見つけて。
載せてる写真は朝礼の遠景写真で
顔ははっきりとは写ってないけど、
凛花が真ん中に写ってて、
あいつに間違えないと思った。
そしたら、
生徒会の奴から連絡があって……
マジで、心臓止まるかと、思った」
「……それで、
チア部の先輩たちと
一緒にいたの?」
「それ以外に
どんな用があるんだよ?」
黙って首を横にふる。
ひとりでヤキモチ妬いて
バカみたい。
遥先輩はずっと私のことを
心配してくれてたのに。
「……たすけてくれて、
本当に、……ありがとう」
「無事で、……良かったよ」
かすかに震える先輩の声に、
先輩の想いが滲む。
遥先輩にどれだけ
心配させてしまったんだろう……
ポンポンと優しく頭をなでられて、
ホッとして、
情けなくて、
また涙がこぼれた。
「だから、
凛花をひとりにしておけねえんだよ」
ぽつりと呟いた遥先輩に
「ごめんなさい」と、
ちいさく謝った。



