「凛花、なにかあったら言ってよ、
私たちも手伝うからさ」


「そうそう、凛花しっかりしてるから
大丈夫だとは思うけど、

それでも、
それなりに負担だろうからさ」


フォローしてくれる
亜由と奈央の優しさが身に沁みる。


なんて、ふたりは
優しいんだろう……


可愛くて、優しくて、
ホント、自慢の友達だ。



「ありがとう」


ふたりにお礼を言って、
カバンを持って立ち上がる。


仕方ない。


迷惑かけないように、
せめて頑張ろう。



気持ちを切り替えて、
生徒会室へ向かった先にいたのは

高山先生と数名の会計補助、
それから生徒会のメンバーだった。


それぞれが
簡単な自己紹介をすると、

会計補助の業務についての
説明があったけれど

そんなに難しくなさそうで
ほっと一安心。


少しだけ驚いたのが、

自己紹介で
高山先生が自分には
特別な女性がいると

みんなの前で公言していたこと。


生徒にプライベートを
包み隠さず話せるなんて、
すごい…


高山先生がくだけた感じなので、

生徒会のメンバーとも
仲が良さそうで。


うん、雰囲気がよくて一安心。