そろそろ、好きになれよ

私が見つめている視線に気づいたのか振り向く西宮くん。


途端にかぁぁっと顔が赤くなる。


にっと笑うと口パクで何かを言っている。


「見、て、ろ、よ」


自信満々なその顔は私を笑顔にさせるのには十分で

「うん!」


と私も笑顔で頷き返す。


パシンッ


相手チームがサーブを打つ。


ボールは西宮くんがいるコートの端の方へ。


3年生の先輩が綺麗に返した。


点が入りそうな場面もいくつかあったけど両チーム粘り続けて

開始10分経っても0対0のまま。