「呆れてはいるけど怒んないとこ、ナカタだなぁって思うよ。」
リュックの脇にあったナカタのカバンを「はい。」と、ナカタに手渡すと「なんだそれ。」と呆れながらも笑うナカタがいた。
ほら、そういう所がお人好しなんだよ。
「てかさ、ナカタ、ネクタイそれでいいの?」
振り向いた時に揺れる、さっきの葛藤はなんだったと言わんばかりの、ゆるゆるのネクタイ。
「あー、もうわかんねぇから、これでいいかなって。」
そう言って本当にそのまま学校に行きそうな幼なじみに呆れる。
「.......はぁ。
ナカタ、顔だけは良いんだからさ、身だしなみくらいちゃんとしなよ。」

