猫化した花莉だから
“はにゃり”。
「にゃ!?やっぱり…上手く喋れにゃいよ…しゆー…」
「はにゃり、俺とデートした場所ひとつでいいから答えて」
「は、はにゃりじゃにゃいもん!!はにゃりだもん!!」
『はにゃりじゃないもん!!花莉だもん!!』
ってきっと言いたかったんだろう。猫化してるせいか全然言えてねぇけど…。
「はにゃり、答えて」
「にゃ……クリスマスに行ったゆ、遊園地……それくらい覚えてる……しゆーの馬鹿」
遊園地に行ったのは、デートの中でも結構最新。
だからきっと…今までのことも覚えているということ。
…本当に良かった……
記憶が戻って。話せるようになって。
「はにゃり、クスリ飲んだことは覚えてねぇの…?」
「…クスリ……?にゃんのこと……?」
「お前…変なクスリ飲んで猫化してんだよ」
抱きしめていた手を移動させて、ふわふわの猫耳に触れる。



