お互い見つめあったまま、瞬きを数回。
それから…
「しゆー?」
目の前の彼女が口を開く。
…ん?
今、花莉は……『詩優』って、俺の名前…呼んだのか……?
え?ん?
ん!?話せる!?
「…花莉、お前、今……話して…」
花莉の肩を掴んで、じっと見つめる。
彼女は少し不思議そうに首をかしげながら
「にゃ、にゃあに?しゆー?……!?」
そう言って、花莉は自分でも驚いていた。
…少し、猫語が混ざっていたから……。
でも、今…確かに、話せたよな!?
「にゃ!?にゃ!?にゃ、にゃにこれ!?」
あわあわと慌て出す花莉。
俺はそんな彼女をぎゅっと強く抱きしめた。



