その中に悠くんと付き合っていた人もいて、正直怖かった。
暴言を吐かれたときもあるからだ。

けれど中学のときみたいに物がなくなったり、服を汚されたりということはなく。


本当にすれ違い様に暴言を吐かれるだけ。
だから私は強くあろうと思い、誰にも相談することなく過ごしていたけれど……。


そんなある日の放課後。
ついに私は先輩たちに、校舎裏へと呼び出されてしまった。


「なんで悠二はあんたみたいな女を選んだわけ!?」

「どうせズルいことしたんでしょ?」
「清水くんがかわいそうだよね」


一番怒っているのは、悠くんと付き合っていた女の先輩で。

その目には憎しみの感情が込められていた。