聞くと2人は、知ってると答えた。
「じゃあ、その話誰から聞いた?」
「俺は2年の右紀先輩から聞いた」
「私は、2組の総次郎」
また新しい奴が出てきた。
「でも、ただの噂でしょ」
「航哉、だからお前は馬鹿って言われるんだよ。その話が本当だったらどうする」
「はぁ、幽霊が本当に出たらって思ってんの?怖いの?ビビってんの?」
「別に怖くはないけど」
飼育小屋で飼ってる生き物に何かあったらうららが悲しむからな。
「なんで優は総次郎から聞いたの?」
「ん?ああ、そうか。うららと総次郎は委員会同じだったっけ?」
「うん。そうだよ」
すると優は楽しそうな顔で
「教えてあげてもいいけど、その代わり私達も仲間に入れてよ」
と言った。
「交換条件ってやつか」
「いいよ私は、それでも」
「愛希はどうする?」
「うららがいいって言うなら、それでいい」
航哉も優も自分の興味があることには頭を突っ込みがちだ。