私達が出会った日―
12月25日…


私はホストの元彼に捨てられて泣いていた。
身も心もボロボロになって、生きてる意味もないなんて思ったから、リストカットして死のうとした。

カッターを片手に、人通りの少なくなった真夜中の公園のベンチに座っていた。

けど、自分の事を自分で殺すのは怖すぎて、ただカッターをおもいっきり握りしめて泣いていた…。

―ザッ…

雪を踏んだ音がして、上を見上げた。

「泣かないで?」

と言って手を差しのべてくれた男の人…