「傑さん」
「別れた時、里乃子の同期の言葉を聞いて、どこか納得してしまったんだ。ひとり相撲をとっていた自分が虚しくなった」
「本当に本当にごめんなさい」
私はうつむいて、謝った。
あなたに恋をした。
あなたの優しさ、真面目さ、厳しさ、すべてが愛おしく大事になった。
やっぱり、もっともっと早く言えば、私たち遠回りせずに済んだのかな。それとも、これも必要なことだったのかな。
「傑さん、お願いです」
私はティーカップをヘッドレストに置いて、彼に向き直った。
「結婚を前提に私とお付き合いしてください」
ベッドの上で正座して頭を下げる。そろりと顔をあげると、真っ赤な顔をした榛名先輩がいる。視線をそらして、口元を抑えている。可愛い。
「里乃子はもう俺のものにしてしまった。今更手放せない」
榛名先輩はコーヒーを置き、私の身体を抱き寄せた。
「好きだ。結婚を前提に付き合ってくれ」
「私も傑さんが大好きです。喜んでお受けします」
ぎゅうと抱き合い、それからキスを交わす。そのままの勢いで私たちはベッドに転がった。
シーツに押し付けられ、困惑と期待で見上げる私に先輩は微笑んだ。
「今日はベッドから出られないかもしれないぞ」
「よ、喜んで。でもお手柔らかに」
「どうかな」
もう一度唇を重ねて、私たちはお互いの身体を引き寄せあった。
シーツにこぼれた朝陽がキラキラしていた。
「別れた時、里乃子の同期の言葉を聞いて、どこか納得してしまったんだ。ひとり相撲をとっていた自分が虚しくなった」
「本当に本当にごめんなさい」
私はうつむいて、謝った。
あなたに恋をした。
あなたの優しさ、真面目さ、厳しさ、すべてが愛おしく大事になった。
やっぱり、もっともっと早く言えば、私たち遠回りせずに済んだのかな。それとも、これも必要なことだったのかな。
「傑さん、お願いです」
私はティーカップをヘッドレストに置いて、彼に向き直った。
「結婚を前提に私とお付き合いしてください」
ベッドの上で正座して頭を下げる。そろりと顔をあげると、真っ赤な顔をした榛名先輩がいる。視線をそらして、口元を抑えている。可愛い。
「里乃子はもう俺のものにしてしまった。今更手放せない」
榛名先輩はコーヒーを置き、私の身体を抱き寄せた。
「好きだ。結婚を前提に付き合ってくれ」
「私も傑さんが大好きです。喜んでお受けします」
ぎゅうと抱き合い、それからキスを交わす。そのままの勢いで私たちはベッドに転がった。
シーツに押し付けられ、困惑と期待で見上げる私に先輩は微笑んだ。
「今日はベッドから出られないかもしれないぞ」
「よ、喜んで。でもお手柔らかに」
「どうかな」
もう一度唇を重ねて、私たちはお互いの身体を引き寄せあった。
シーツにこぼれた朝陽がキラキラしていた。



