連絡入れたくないな。
「行永!ちょっといいか?」
声をかけてきたのは班長・木村さん。
「悪いけど、手が空いてたら手伝ってくれるか?」
「え?私ですか?」
班の手伝いをすることはほとんどないんだけど、大丈夫かな。
「平気、平気。人海戦術なヤツだから。急ぎがなければ頼む!」
呼ばれて、私は木村さんについてオフィスを移動した。榛名先輩にはメモを残した。向こうの担当はメールすると言っているし、先輩が万が一戻らなくても外出先でもメールチェックはできる。私から連絡する必要はない。
隣のミーティングルームで、私は木村班の数人とイベントアメニティの梱包作業にあけくれた。業者が間違えて梱包してきたそうで、本来は突き返してやり直すらしいけど、時間がないからここでやるそうだ。
「行永、ごめんね!」
「助かる~」
いえいえ、こんな単純作業でよろしければ。他班のお手伝いなので慎重に慎重に。
大量の梱包作業を終え、それをトラックに積み込み、後片付けをしてオフィスに戻るともう定時に近い時刻になっていた。うーん、午後の仕事、全然できなかった。
「行永」
声をかけてきたのは用田課長だ。
「ちょっと聞きたいんだけど、榛名のデスクのメモ。あれ、急ぎじゃないか?」
「……榛名先輩、まだ戻られていないですか?担当さんが榛名先輩にメールすると言っていましたが」
「それなら俺にもccが付くと思う。ヒナタテレビの担当、榛名にメールするの忘れてるぞ」
「え?」
もし、そうなら全体のスケジュールがズレこむ。しかも、私や榛名先輩だけが頑張ればどうにかできる問題じゃない。クライアントにも社内の担当チームにも迷惑がかかり、それでも間に合わないかもしれない。
「すぐに私が対応します!」
「待ちなさい。まず、榛名に確認を。それから指示を仰いで。間に合うかどうかより、確実性を優先して」
課長に言われ、私は急いで外出中の榛名先輩に電話した。
「行永!ちょっといいか?」
声をかけてきたのは班長・木村さん。
「悪いけど、手が空いてたら手伝ってくれるか?」
「え?私ですか?」
班の手伝いをすることはほとんどないんだけど、大丈夫かな。
「平気、平気。人海戦術なヤツだから。急ぎがなければ頼む!」
呼ばれて、私は木村さんについてオフィスを移動した。榛名先輩にはメモを残した。向こうの担当はメールすると言っているし、先輩が万が一戻らなくても外出先でもメールチェックはできる。私から連絡する必要はない。
隣のミーティングルームで、私は木村班の数人とイベントアメニティの梱包作業にあけくれた。業者が間違えて梱包してきたそうで、本来は突き返してやり直すらしいけど、時間がないからここでやるそうだ。
「行永、ごめんね!」
「助かる~」
いえいえ、こんな単純作業でよろしければ。他班のお手伝いなので慎重に慎重に。
大量の梱包作業を終え、それをトラックに積み込み、後片付けをしてオフィスに戻るともう定時に近い時刻になっていた。うーん、午後の仕事、全然できなかった。
「行永」
声をかけてきたのは用田課長だ。
「ちょっと聞きたいんだけど、榛名のデスクのメモ。あれ、急ぎじゃないか?」
「……榛名先輩、まだ戻られていないですか?担当さんが榛名先輩にメールすると言っていましたが」
「それなら俺にもccが付くと思う。ヒナタテレビの担当、榛名にメールするの忘れてるぞ」
「え?」
もし、そうなら全体のスケジュールがズレこむ。しかも、私や榛名先輩だけが頑張ればどうにかできる問題じゃない。クライアントにも社内の担当チームにも迷惑がかかり、それでも間に合わないかもしれない。
「すぐに私が対応します!」
「待ちなさい。まず、榛名に確認を。それから指示を仰いで。間に合うかどうかより、確実性を優先して」
課長に言われ、私は急いで外出中の榛名先輩に電話した。



