「一緒に仕事をして半年、気づいたら、おまえのことが気になっていて……その、駄目か?」
「駄目も何も……どうして私なんか……」
私はうろたえて、引っかかりながら尋ねる。
「仕事できないし、……綺麗でも可愛くもないし、えっと、先輩に怒られてばかりで……好かれる要素、なくないですか?」
「行永は可愛い」
そう言った榛名先輩の顔がかーっと赤くなった。険しい表情のまま顔が赤くなるので、これはレアなものを見たぞという気分になる。
「その、……行永が頑張っているところは誰より見ているつもりだ。だから」
そこから言葉が聞こえてこない。ちょっと待って、もしや先輩本気?
私のこと好きって正真正銘本心なの?
自慢じゃないけど、私、超絶普通よ。顔はモブ顔だし、服飾センスはないし、女磨きの類いのことはできないし、恋愛に興味関心ゼロ!交際人数はもちろん、好きになった人も告白された回数もゼロ!
そんな異性を惹きつける魅力皆無な私に、どうして先輩が告白してくるんだろう。たぶん、私の格好悪いところをだれよりも見てるのも先輩だと思うんだけど。もしや、これって母性の領域?
「駄目も何も……どうして私なんか……」
私はうろたえて、引っかかりながら尋ねる。
「仕事できないし、……綺麗でも可愛くもないし、えっと、先輩に怒られてばかりで……好かれる要素、なくないですか?」
「行永は可愛い」
そう言った榛名先輩の顔がかーっと赤くなった。険しい表情のまま顔が赤くなるので、これはレアなものを見たぞという気分になる。
「その、……行永が頑張っているところは誰より見ているつもりだ。だから」
そこから言葉が聞こえてこない。ちょっと待って、もしや先輩本気?
私のこと好きって正真正銘本心なの?
自慢じゃないけど、私、超絶普通よ。顔はモブ顔だし、服飾センスはないし、女磨きの類いのことはできないし、恋愛に興味関心ゼロ!交際人数はもちろん、好きになった人も告白された回数もゼロ!
そんな異性を惹きつける魅力皆無な私に、どうして先輩が告白してくるんだろう。たぶん、私の格好悪いところをだれよりも見てるのも先輩だと思うんだけど。もしや、これって母性の領域?