「もしかしたら、殺処分されてしまうかもしれない」
3人が3人、同じ事を危惧していたが、
秋だけは冷静だった。

まず職員室に行き勝手に子猫を学校で保護していた事に関して謝りつつ、先生達を宥めて
説得し、
そこまで言うのなら、と
結果的に子猫は秋が引き取る事となった。
優等生の名は伊達では無かったらしい。

素晴らしい機転のききかただと
その日のうちに子猫を抱いて戻ってきた秋に
先輩と2人で拍手喝采を送ったのだった。