「今から種目を決めていきます。少し時間を取るので、出たい種目を決めてください。リレーメンバーはその後に決めます。」
まどかが板書し終えたのを見て、私がみんなに指示すると、「何にするー?」「どれがいいかな〜」と楽しそうに話す声が聞こえてくる。
「美愛はどうする?」
「私は人数足りないやつでいいかな。」
「私も同じこと思ってた!」と隣にいるまどかが右手をグーにして私に突き出してきた。私も左手をグーにして、まどかの手にコツンと当てた。
「今年の部活動対抗リレー、キャンプテンはきっとアンカーだよね!」
「毎年、キャンプテンがアンカーやるのは恒例だしね。」
みんなが種目決めをしてる中、私とまどかは部活動対抗リレーについて話している。
「キャンプテンは決定として、あと3人は誰が出るんだろうね?」
「うーん…副部長と豆原さんは確定じゃない?2人とも海里さんの次に運動神経いいし、結構人気あるし。」
「まぁ多分本人たちは気づいてないよね、自分たちが人気あるの(笑)」
「そうだね、あんまりそういうのうちの部活は興味ないしね(笑)」
「そろそろ決めよっか。」と私が言うと、まどかは頷いて黒板に板書するために私に背を向けた。
