「まどか、いいの?」
教卓に立ったまどかに私は言った。
「やっぱり、美愛を支えられるのは私しかいないっしょ!」
なーんて、ドヤ顔しながら黒板に自分の名前を書いた。
「ありがとう。」
「いーえ!そんじゃ、ササッと終わらせよ!」
まどかのおかげで、その後の係決めはスムーズに進んだ。
次は体育祭についてなので、そのまま私とまどかで進めることになった。
窓側にあるパイプ椅子に座っている木内先生が、「お前ら絶対勝てよ?」と、皆に言ったら、近くにいた生徒達が「当たり前じゃん!」「つか、先生も出るんでしょ?」と一会話していた。
この学校の体育祭は、3日間に分かれて行われる。最初の2日間でバレー・バスケ・野球・サッカーの4種目を全学年クラス対抗トーナメントで行い、最終日に全学年クラス対抗で綱引き・借り人競走・棒倒し、途中に部活動対抗リレーを挟み、最後に学年別で全校リレーが行われる。
先生も出るというのは、部活動対抗リレーに先生チームも参加するからである。
去年、木内先生は先生チームのアンカーで大活躍したのを皆覚えているのだ。
