腕まくりしたアナタ




全校集会が終わり、教室に戻ってきた私たちは、さっそく再来週の体育祭について話していた。






「今年の全校リレー盛り上がりそうだね〜!なんてったって、100%キャプテンは出るもんね!」






「あははっ!まどかめっちゃ興奮してるじゃん。」






身を乗り出してきたまどかを見て、思わず笑ってしまった。






「キャプテンのファンじゃなくても、やっぱり人気者が走ってる所はいいよね〜」






「ミーハーだね(笑)」なんて言いながらまどかとくだらない話をしていたら、教室のドアが開き、木内先生が入ってきた。






「よ〜し。それじゃあLHR始めるぞ〜」






「まずは係決めだなっ!」と木内先生は黒板に係名を板書し出した。






「美愛は何するの?」






「私は楽なのがいいな〜…」とまどかが黒板の係名を見て悩みながら聞いてきた。







「私は何でもいいかな〜。嫌なものとか特にないしね。」






「そうだね!でも、あまり部活に支障の出るものはやめようね。」






「そうだね、イベント系の実行委員とか最悪だよね。」






しばらくクラス中が係をどうするかでザワザワしていると、「はい、静かに〜!」と木内先生が手を2回叩いた。